カカオマスとカカオニブの違いを徹底比較!製法・成分・用途の決定版

カカオマスとカカオニブの違いを徹底比較!製法・成分・用途の決定版 ココアのいろいろ

「カカオマス」と「カカオニブ」

聞いたことはあるけど違いは分からないと言う人は多いのではないでしょうか?

「マスとニブ、どうせ同じカカオ豆でできているなら、違いなんてわずかでしょう?」

実は全く別の食品で、製法のわずかな違いによって、その形状、用途、そして食感が大きく変わるのです。

この記事では、カカオマスとカカオニブの決定的な違いを徹底的に解説します。

hiro

ブログ歴10年のココア専門ライター。突然の体調不良をきっかけにココアと出会い、その豊かな香りと深い味わい、そして何よりも心と体に寄り添う力に魅了されました。単なる「嗜好品」としてではなく、健康、美容、そして心の安らぎに貢献するココアの真の魅力を、徹底した文献調査と実体験に基づいた信頼できる情報でお届けします。

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カカオマスとカカオニブ違い

カカオマスとカカオニブは、カカオ豆という一つの原料から作られますが、製法のわずかな違いで別々のものとして仕上がります。

「カカオニブ」破砕された「固形」の胚乳

カカオニブとは、カカオ豆を焙煎(ロースト)し、外側の硬い皮(ハル)を取り除いた後に破砕されたフレーク状の固形物です。

  • 形状: ザラザラとしたフレーク状(ナッツの欠片のようなイメージ)
  • 状態: 固形(そのまま食べられる)

カカオニブは、カカオ豆が持つ栄養素と風味をそのままの状態で持っています。

「カカオマス」すり潰して液状になったペースト

カカオマスとは、そのカカオニブをさらに細かくすり潰し、ペースト状にしたものです。

カカオニブは脂肪分(カカオバター)を約50%含んでいます。これを強力な機械ですり潰し、摩擦熱が加わると、カカオバターが溶け出し、ニブ全体がドロドロの液体、つまりペースト状に変化します。

  • 別名: カカオリカーとも呼ばれます。リカー(liquor)は「液体」を意味していて、アルコールは含まれていません。
  • 形状: 液体(冷やすと固形ブロックになる)
  • 状態: 液体または固形

カカオマスとカカオニブが分かれる製造工程の分岐点

この2つの原料がどこで分岐するのかを理解することが最も重要です。違いは、「すり潰しているかどうか」の一点に集約されます。

段階工程生成される製品状態
Step 1焙煎(ロースト)カカオ豆(ロースト豆)固形
Step 2破砕(クラッシュ)カカオニブ固形(フレーク状)
Step 3すり潰し(グラインディング)カカオマス液体/ペースト状

カカオマスとカカオニブ徹底比較!

製造工程の違いにより、見た目や用途に決定的な違いが生まれます。

カカオマス と カカオニブ比較表

項目カカオマス (Cacao Mass)カカオニブ (Cacao Nibs)
製法の違い破砕後、さらにすり潰す焙煎後、破砕するまで
形状/状態ペースト状の液体(冷やし固めるとブロック)ザラザラした固形フレーク
カカオバター(脂肪分)約50%含有(成分上はニブと同じ)約50%含有(成分上はマスと同じ)
風味/食感滑らかで濃密。口に入れると溶ける。強い苦味、酸味。カリカリとした食感。
主な用途チョコレート、純ココアの原料、本格製菓ヨーグルトトッピング、そのまま食べる食材

純ココア・チョコレート製品はどちらから作られる?

ここから、純ココアパウダーとチョコレートが作り出されます。

純ココアパウダーは「カカオマス」の脂肪分を取り除いたもの

これは知っておきたい最も重要な点です。

純ココア(ココアパウダー)は、カカオマスを強力な油圧プレス機にかけ、カカオバター(脂肪分)を抜き取ることで生まれます。この抜き取った後の固形分を細かく粉砕したものが、純ココアパウダーです。

チョコレートは「カカオマス」をベースにしたもの

チョコレートは、カカオマスに砂糖、乳化剤、追加のカカオバターなどを加えて練り上げて作られます。カカオニブは粒が粗すぎて、滑らかなチョコレートの原料には適していません。

カカオマス・カカオニブの失敗しない活用法

それぞれの形状と性質を理解すれば、目的に合わせて適切な原料を選ぶことができます。

【カカオニブ】手軽な健康・ダイエット目的での活用法

カカオニブはそのまま食べられる固形なので、手軽に栄養を摂取したい場合に向いています。

  • トッピング: ヨーグルトやスムージー、サラダなどにふりかけ、食感のアクセントと栄養強化に利用します。
  • 健康志向: 血糖値への影響を気にする方に、砂糖ゼロのおやつとしてそのまま食べられています。

【カカオマス】本格的な手作りチョコレート・製菓での活用法

カカオマスは、本格的なチョコレートやココアベースの製菓材料に最適です。

  • 手作りチョコレート: 100%カカオマスと砂糖、少量のココアバターを混ぜて溶かせば、自分だけのオリジナルチョコレートが作れます。
  • カカオドリンク: カカオマスを溶かして、ミルクや甘味料と混ぜれば、濃厚な本格ホットココアが楽しめます。

カカオマスは脂肪分が多いので、溶かす際には温度調整(テンパリング)が必要。このひと手間が、滑らかで口どけの良いチョコレートを作るのです!

まとめ:カカオの知識を深めればココアはもっと美味しくなる

カカオマスとカカオニブは、どちらもカカオ100%で砂糖や添加物を含まない素晴らしい原料ですが、その違いは「すり潰されたかどうか」による形状にあります。

  • カリカリとした食感を楽しみたい、トッピングに使いたいならカカオニブ
  • 溶かして製菓に使いたい、本格的なチョコレートの原料が欲しいならカカオマス

カカオのことを深くまで知る事で、いつものココアやチョコレートを、より一層楽しみましょう!

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